ふわふわしてて可愛い見た目で人気のうさぎさん。犬や猫に続きとても人気のあるうさぎさんですが、「うさぎって何を食べるの?」「ペレットっていうのもあるけど何が違うの?」という素朴な疑問を解説します。
牧草について正しい知識を得ることで、健康寿命にも大きく関わることを理解しましょう。
この記事でわかること
うさぎの主食は牧草
ペレットはあくまで補助食品
ペレットの与えすぎは命の危険
牧草とのバランスが大切
うさぎの主食はなぜ牧草なの?

野生のうさぎの食生活
まずは野生のうさぎについて学びましょう。
野生では草や葉っぱが中心の食生活を送っており、その辺の草を食べたり木をかじったりするイメージだと思います。何かを食べたり、かじったりするイメージが強いうさぎですが、それには理由があり、うさぎは常に噛み続けなければいけない動物なんです。
生涯歯が伸び続けてしまうため定期的に歯を削る必要があるため、食べ続けているということです。そこで役に立つのが牧草で、繊維質の多い牧草で歯を削っているということなのです。つまり牧草はうさぎ本来の食事に近いということが言えます。
歯を削るために食べ続けている
繊維質の多いの牧草で削っている
牧草が主食である理由
うさぎの主食が牧草である理由は消化管の仕組みが関わってきます。
うさぎは牧草などの繊維質を効率よく栄養に変えるため、腸内で微生物が牧草を発酵させる「盲腸発酵」と呼ばれる機能を持っています。この働きには適切な繊維質が必要不可欠で、燃料である草を食べ続ける理由になります。
「腸を常に動かす必要がある=ずっと食べていない」といけないということです。なので牧草入れには無くならないように、常にたくさんの牧草を用意しておく必要があります。
うさぎにとって栄養価の高いペレットは補助食品という位置付けなのは理解しましょう。ペレットの食べ過ぎは腸の動きを弱くすることにつながるため注意です。
腸内で微生物がを発酵させている
その燃料が牧草ということ
草を食べる=健康になる
牧草がうさぎの健康に与える影響

お腹の健康(腸・うっ滞予防)
お腹の健康を保つ秘訣は、つまり牧草を食べまくることです。常に牧草を食べて本来の腸の動きをし続けていれば必然的に健康になります。
逆をいうと、食べないと健康を害するのがうさぎさんです。健康であればコロコロうんちをたくさん出しています。うんちの状態も健康のバローメーターになります。
「うっ滞」と呼ばれる胃の不調(詰まり、ガスが溜まる)で牧草を食べれなくなると、命の危険もあります。「食べれないだけで死なないよ」と軽く見てはいけません。ほんとに危険な状態なのです。「食べれない=命の危険」があるということを理解しましょう。
健康の秘訣は食べまくること
食べないと健康を害する
歯の健康維持
うさぎは歯が生涯伸び続けること、伸び続ける歯を繊維質の多い牧草で削っていることを話しました。
歯が削られないとどうなるのかというと、もちろん伸びます。伸びた歯のせいで噛み合わせが悪くなり、歯の「不正咬合」につながります。
「不正咬合」により口の中を傷つけたり、最悪食べれなくなります。「食べれなくなる=危険」でしたよね?それくらい歯の健康はうさぎにとって大切なのです。
食べない命の危険につながる
うさぎに与える牧草の種類

2種類の牧草がメイン
牧草の種類もたくさんありますが、与える牧草は主に「チモシー」「アルファルファ」になります。
だいたい商品に「シニア向け」などという書き方もしてあることもありますので参考にしましょう。ちなみにシニアの線引きは5歳からです。シニアでなくても太り気味の子などにも効果的なので適切な牧草を選ぶことが大切です。
嗜好性が高く食欲を引き出す牧草もあったりするので調べてみましょう。牧草だからなんでもあげていいわけでないないことを理解しましょう。
牧草ならなんでもいいわけではない
チモシー(基本の牧草)
うさぎさんに与える牧草は基本的に「チモシー」になります。低カロリーで高繊維なイネ科の牧草で食べすぎても問題が少なく、特に大人のうさぎさんの主食に最適です。肥満気味のうさぎさんなどにも効果的で、ダイエット目的で与える方もいます。
チモシーは収穫量の多さから流通量も多く、手に入れやすいのが特徴で、うさぎさんによって好みの硬さも違ってくるため、いろんな種類のチモシーを試してみましょう。
牧草の基本は「チモシー」
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アルファルファ(子うさぎ向け)
「アルファルファ」はマメ科の牧草で、栄養価が高いのが特徴で、子うさぎ向けになります。
栄養価が高いので少量でもしっかり栄養を補給できるので、そんなに量を食べれない子うさぎに向いているということです。他にも、病気からの回復時や高齢うさぎの栄養補給などにも最適です。
体重が軽くて体重を増やしたい子などにも効果的なので用途に合わせた牧草選びが必要です。大人のうさぎが食べすぎるとよくないので注意しましょう。
アルファルファは栄養が豊富
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その他の牧草(おやつなど)
イタリアンライグラス
イネ科の牧草で栄養価の高さから「イネの王様」と呼ばれている牧草で、嗜好性が高いイネ科の牧草です。香りや味が強いので食いつきが悪い時などに最適です。
オーツヘイ
イネ科の牧草でとても嗜好性が高く牧草が苦手なうさぎさんなどにチモシーと一緒に与えるとよく食べてくれます。栄養価も高いので与えすぎには注意が必要で、食欲がない時などに与えましょう。
オーチャードグラス
チモシーよりも柔らかく甘い香りがする牧草で、育てやすいので日本でも栽培されています。こちらもチモシーと一緒に与えましょう。
牧草ならなんでもいいわけではない
牧草の選び方

年齢や健康状態に合う種類を選ぼう
うさぎの牧草は「マメ科」「イネ科」に分けられます。それぞれ栄養価や繊維量に違いがあり、年齢や健康状態によって選んだ方がいい牧草が変わってきます。
マメ科
マメ科の牧草は栄養価が高く、子うさぎ(生後6ヶ月未満)や出産を控えたうさぎなどにおすすめな種類です。うさぎの成長には欠かせないタンパク質やカルシウムが豊富に含まれているので、成長期のうさぎの基本になってきます。
ただ、カルシウムの摂り過ぎは尿石のリスクがあるため、食べ過ぎてしまわないように体型の変化を見ながらイネ科の牧草を混ぜるなどで量を調整しましょう。尿石を確認する方法としておしっこが白く濁り過ぎている場合はカルシウムが多すぎる可能性があります。
マメ科の牧草は「アルファルファ」が主流で、嗜好性が高く食欲を掻き立てることもできるので、食欲が落ちている時などに混ぜてあげることも効果的です。
イネ科
イネ科の牧草は生後6ヶ月以降のうさぎに与えるの基本の種類で、「チモシー」がイネ科になります。マメ科に比べて低カロリーで繊維が豊富なので、成長期を終えたうさぎの主食として与えることになります。カルシウムも少ないので尿石のリスクが少なく、健康管理もしやすいです。
繊維質はうさぎの健康に直結する大切な要素なので、繊維質が豊富で低カロリーのイネ科の牧草がうさぎにとって好ましいのです。繊維質が多いので、歯の健康にも役立ちます。
刈り取り時期で変わる
牧草の刈り取り時期によっても種類が分かれてきます。「一番狩り」「二番狩り」「三番狩り」に分類され、それぞれ栄養価・柔らかさが変わってきます。うさぎの好みによって食べる牧草が変わるので、その子に合った牧草選びが大切です。
うさぎによって一番狩りを食べないのに二番狩りは食べてくれることもあるので、牧草を食べない時は変えてみることも有効です。
一番狩り
「一番狩り」は春から初夏に向けて刈り取られた牧草で、太い茎で繊維質が多く、硬い食感が特徴です。一番狩りの牧草が基本になるので、よく見かけることも多いです。硬い茎は歯の健康も保てるので積極的に一番狩りを食べさせましょう。
二番狩り
「二番狩り」は夏から秋に向けて刈り取られた牧草で、一番狩りに比べて茎が細く、柔らかめの食感が特徴です。柔らかい牧草なので、歯が弱ったうさぎには食べやすい牧草になります。嗜好性が高いので一番狩りで食べなかった子が二番狩りなら食べてくれることもあるので試してみましょう。
三番狩り
「三番狩り」は冬に刈り取られた牧草で、二番狩りよりも柔らかく栄養価が低いのが特徴です。牧草を食べるのが初めての子うさぎやシニア向けの牧草で、食用以外に床敷用などの補助的な使い方にも向いています。
刈り取り時期によって硬さが変わる
うさぎの好みに合わせること
うさぎはグルメで牧草を選ぶ
基本は一番狩りで混ぜても良い
牧草はどれくらい与えればいい?

基本の目安量
牧草は「常に食べられる状態」が理想的です。基本の目安量なんてありません。制限せずにどんどん与えるようにして、牧草入れは常にパンパンにしましょう。牧草の減り具合で健康チェックもできるので一石二鳥です。
うさぎにとって「食べない=危険な状態」だと理解しましょう。食べていないのは必ず何か問題があります。「うっ滞(胃の不調)」の可能性もあるので病院に連れて行きましょう。
牧草を食べないときの対処法
あまり牧草を食べてくれないこともあります。そんな時は新しい牧草の種類を変えてみたり、新鮮さ・香りを確認し、古くなっていたら交換するようにしてみましょう。うさぎさんは意外とグルメで、牧草を選んで食べていることも多いです。
また、ペレットの与えすぎも食べない原因になりますのでペレットの適正量も把握しましょう。
牧草入れは常にパンパン
減り具合で健康チェック
ペレットとの正しい付き合い方

ペレットは主食ではない
「犬猫がペットフードを食べているから、うさぎもペットフードっぽいペレットでいいんでしょ?」
と勘違いしている方もいると思います。何度でも言いますが、うさぎの主食は牧草です。ペレットは補助食品です。牧草なのです。理由は十分わかったと思いますがおさらいです。
ペレットを与えすぎる弊害として、牧草を食べなくなることです。ペレットはうさぎが好むような味にしてあることや栄養価が高いため、牧草を食べなくてもペレットで栄養取れるじゃんとなると、うさぎの本来の機能が働かなくなることにつながってしまうのです。
うさぎの本来の機能を保つために牧草中心にする
ペレットの食べ過ぎにより繊維が不足、腸の動きが悪くなる、食欲が少なくなる、などうさぎにとってデメリットしかない状況が出来上がります。生後6ヶ月までは腸内が整っておらず安定していないので、6ヶ月をすぎるまでは特に与えすぎに注意しましょう。
生後6ヶ月までは腸内が整っておらず安定していない
逆にペレットを食べさせないのも良くないですよ。ペレットは牧草では足りない栄養素を補う役目があるため、「ペレットをあげない=栄養不足」につながります。しっかり牧草を主食にして、牧草では補えない栄養をペレットで補うことが大切です。
ペレットは牧草では補えない栄養の補給に大切
ペレットの適正量
ペレットの目安の量として、体重の1.5〜3%程度(多くても5%以内)が目安と言われており、「牧草中心+少量ペレット」が基本スタンスになります。
子うさぎ時代から、ちゃんとペレットの量を調整することで、丈夫な腸を作ることにもつながります。
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この範囲内であれば問題なくペレットをあげられるでしょう。あくまでも牧草中心の食事内容での話なので、牧草を食べない場合は牧草を食べるような工夫をしましょう。
野菜やおやつも与えても良いですが、糖質の多い野菜やフルーツは健康にも良くないので、病院に行ったご褒美で少量あげる程度にしてください。うさぎさんの健康はあなたにかかっていることを覚えておきましょう。
ペレットはなくてもいいわけではない
牧草では補えない必要な栄養を補う
これからうさぎを迎える人へ

牧草を食べる環境づくり
実は牧草入れの場所も重要になってくるんです。うさぎさんは食べながらうんちをする習性があります。なのでトイレの近くに牧草入れを置くことで、牧草を食べることを習慣化させやすいんです。
飼い主が補充しやすい場所にすることも大切で、牧草の補充が面倒になってしまわないように設置場所を工夫しましょう。毎日掃除をすると思うので、トイレ掃除のついでに牧草を入れると良さそうですよね。
牧草を清潔に保つことも大切で、おしっこがついてしまった牧草などは除去しましょう。うさぎさんはグルメで牧草を選んで食べているとお伝えしたように、食べない牧草は絶対に食べません。放置するだけ無駄なのです。
もったいないからと食べてない牧草をいつまでも置いていても絶対食べないので、新鮮な牧草に入れ替えるようにしましょう。
牧草を選んで食べている
残っている牧草は基本食べない
主食(牧草)を理解することは愛情
「正しい食事=長生き」に直結しますので、正しい知識をインプットしていきましょう。うさぎさんは「食べる=健康」なので食べなくなった時は危険サインです。毎日の観察でうさぎさんの不調を見つけられるように努めましょう。
たかが牧草ですが、うさぎさんにとっては命に関わる大切な要素です。あなたの知識がうさぎの健康を作っていることを理解しましょう。
食べながらうんちをする
まとめ
うさぎの主食は牧草だということは理解できましたか?
ペレットは補助食品であり、体重の1.5〜3%程度が目安です。主食(牧草)を理解することは、うさぎの健康・歯・腸全てに関わる重要な要素を理解するということです。牧草もペレットも多くの種類が販売されており、何が違うのかわからないのも事実です。
商品によってはおすすめできない商品などもありますので、病院の先生などに聞いてみてください。正しい知識がうさぎの一生を支えるということを覚えておきましょう。
与えすぎの弊害はかなり大きい
子うさぎ時代はから慣らすこと
