ケージは用意したものの、「中の配置はどうすればいいかな?」と悩む人も多いと思います。ネットやSNSで見かけるおしゃれなレイアウトを真似したくなると思いますが、ほんとにうさぎは喜んでますか?と問いたくなります。
実はレイアウト次第でうさぎのストレスや健康状態が変わることもあるので、基本を押さえてレイアウトを考えてみましょう。
結論から話すぞ!!ケージの中のレイアウトはシンプルが大切じゃ。レイアウトの基本は「安全、清潔、動きやすい」じゃ。
うさぎさんはご飯を食べながらうんちをするから、トイレと牧草はセットで配置、反対側に水ボトル、ご飯皿はどこでもいい感じじゃ
記事目次
うさぎにとって快適なケージレイアウトとは

レイアウトがうさぎに与える影響
まず大前提で考えて欲しいのは、うさぎさんが「落ち着いて過ごせる」かどうかです。ものを置くということはその分中のスペースが狭くなることになります。うさぎさんが寝転べるスペースは必ず確保するようにしましょう。
座れない、立ち上がれないなど窮屈な空間で過ごしていると、食欲、排泄、睡眠などに影響を与え健康を害する場合があります。ストレス軽減のためにも「落ち着いて過ごせる」空間を作ってあげましょう。
初心者が意識すべき3つの基本
意識すべき3つの基本は以下の通りです。
安全性:ケガをしない工夫
床が金網タイプの場合、小さい頃や高齢になった時は足を引っ掛ける可能性が考えられます。そういう時はすのこやマットを敷いてあげると良さそうですよね?すのこにおしっこがついて足裏が汚れる可能性はありますが、ケガをしてしまうより全然マシです。
足が引っ掛けることを気にして歩くのはストレスだと思いますので、ケガをしないような工夫を考えてみましょう。
清潔さ:掃除しやすい工夫
ケージの構造によっても変わってきますが、掃除のしやすさも重要な要素です。トイレは設置しますが、トイレにしてくれないことは普通にあります。
うんちはトイレに、おしっこは下にする子もいるので、下にペットシーツを敷いたりすれば良さそうですよね?掃除は毎日することなので飼い主自身のストレス軽減のためにも工夫してみましょう。
動きやすさ:最低限の動線確保
例えば、ケージが狭くて仕方なく出入り口にご飯皿が置いてある時、必ず出入りの時に邪魔になりますよね?
足を引っ掛けて転倒する可能性だってあります。ケージを出入りするだけでストレスを感じてしまいます。動線には極力何も置かないように配置を考えましょう。
大前提は「落ち着ける場所」にすることじゃ。
レイアウトの基本は「安全、清潔、動きやすい」の3つで、「安全性」はすのこやマットで転倒防止、「清潔さ」は掃除しやすいかどうか、「動きやすさ」は動線の意識、じゃな。
あくまでうさぎさん目線で考えるんじゃぞ。
ケージ内に必ず必要なアイテムと役割

トイレの配置ポイント
トイレはだいたい角に設置しますが、うさぎは自分が好む場所に排泄をします。トイレから全く外れた場所に排泄するのもよくある話です。どこにするかを確認し移動させるのが一番効果的です。
またトイレを覚えさせるためにおしっこが染み付いたシーツや、うんちを入れておくとトイレを覚えてくれたりします。
牧草入れ・食器の置き方
トイレの近くに牧草入れを設置しましょう。理由は簡単で、うさぎは食べながらうんちをします。なので牧草を食べながらうんちをするため近くに置くといいということです。
またご飯皿はできるだけ重いものにしましょう。何か気に食わないことがあると皿をひっくり返します。うさぎなりの反抗なのでしょう。可愛いですが少しイラっときます。できればお皿より入れ物のようなタイプにするといいでしょう。
給水ボトル・水入れの位置
給水ボトルですが牧草や排泄物が入らない場所に設置しましょう。トイレと牧草はセットになるので反対側に給水ボトルを設置することになります。
また、ノズルタイプではなく、お皿タイプの方がおすすめです。自然界ではそもそも水たまりなどで下から水を補給するので、ノズルタイプだと上から飲む体制になり不自然になるからです。
昔ノズルタイプを使っていましたが、水が肺に入ってしまいくしゃみをする子がいました。ノズルタイプは中まで洗えないので不衛生になる可能性もあります。
うさぎさんは食べながらうんちをするから、トイレと牧草はセットで配置、水ボトルはお皿タイプで反対側に設置、ご飯皿はどこでもいい感じじゃ。
うさぎが安心できる「休憩スペース」の作り方

寝床・マットの役割
人間でもベットやお布団が必要なように、うさぎさんにもできればあった方がいいですよね?体を休める場所としてマットや井草ベットなどを置いてあげるといいでしょう。足裏への負担軽減にもつながるので検討してあげてください。
床材を嫌う子もいるので、マットをかじる、食べてしまう場合は撤去しましょう。井草ベットの場合は食べても問題ないので心配ありません。おしっこで汚れて不衛生になる時もあるので様子見して判断してください。
隠れられる場所を用意する
うさぎなどの小動物は隠れる場所があると安心して落ち着きやすいです。あれこれケージの中に設置すると狭くなってしますので、ハウスやトンネルは外に置いている方も多いです。
常に見える場所に置くのではなく、あえて目線に入らないところに置くといいでしょう。
ハウスやトンネルもかじる対象になるので素材にもこだわってあげてください。スポンジ生地をかじっていると飲み込んでしまうので撤去してください。
休憩スペースの確保も大事じゃぞ。人間も雑魚寝は体が痛くなるじゃろ?うさぎさんもベットで寝れるのは喜ぶぞ。
安心して落ち着ける場所にして、素材にもこだわってあげるといいぞ
レイアウトで気をつけたい安全面のポイント

かじって危険なものを置かない
あれこれうさぎさんのためにと設置したくなりますが、素材に気をつけてください。
安価な素材として、プラスチックやスポンジなどがありますが、飲み込んでしまうことを考えるとあまり好ましくないです。かじらない子もいるので置いてみて観察して判断してください。
また電源コードの対策も重要で、コード類はとてもかじりやすいのか、必ずかじります。何本切られたか覚えていないくらいかじります。
うさぎは吐き出すことができない体の構造になっているので、犬や猫みたいに口から吐き出すことができません。誤飲・誤食のリスクのあるものはうさぎの行動範囲内に基本置かないようにしましょう。
段差・転倒のリスク管理
ケージでよくあるのが掃除しやすい構造がゆえに、入り口が高くて出入りしにくいことがあります。
そのため入り口にステップやクッションを置いて対応しているお家が多いですが、シニアになるにつれ、その段差すら大変になります。段差による転倒などのリスクが出てきた時は工夫してあげる必要があります。
スロープにしてあげたり段差をなくすなどの配慮も必要にあることもありますので、
シニア期を見据えた配置も考えておきましょう。
かじって危険なものは極力置かないことじゃ。素材にも注意で、誤飲・誤食の可能性があるものは排除するんじゃ。
ちなみに電源コードは絶対かじるぞ。絶対じゃ。必ずじゃ。配線カバーなどで対策必須じゃぞ。
転倒防止のためにも段差にも気をつかってほしいな。5歳を超えたあたりからシニアだと理解して工夫を考えるんじゃ。
初心者がやりがちなレイアウトの失敗例

物を置きすぎて狭くなる
先ほども話しましたが、ものを置くということは部屋が狭くなるということです。落ち着ける場所にすることは重要ですが、動けるスペースを確保することも重要なので、必要最低限から始めてみることが大事です。
あれこれ置いてみるより本当に必要なものだけ置いてあげることで、きれいにも見えますし掃除のしやすさにもつながります。見た目重視より機能性重視で考えてください。
掃除しにくい配置にしてしまう
トイレ掃除は毎日することが大切です。掃除のたびにストレスになっていては掃除自体が嫌いになってしまい、不衛生な環境になってしまします。毎日続けられる配置にすることも大切で、飼い主の負担を減らす工夫も必要です。
また、せっかくトイレを置いているのにトイレにしないことを、怒ったりしないようにしてあげてください。何かしらの理由があってトイレにしない場合も多いです。トイレ砂の匂いが嫌い、本当はトイレにしているつもり(少し外してしまう)など、できないことを怒るのではなく、できたことに対して喜んであげてください。
落ち着ける場所ということは大前提じゃが、あれこれ置くと部屋が狭くなることも理解して、必要最低限から始めるんじゃぞ。
掃除のしやすさも重要じゃな。毎日掃除することになるから工夫も大切じゃ。また、トイレを外しても怒ったりしないでほしいんじゃ。
成長・性格に合わせたレイアウトの考え方

子うさぎ・成うさぎの違い
成長に伴った行動変化もあることを理解しましょう。子うさぎの時はトイレを覚えていなかったのに、大人になるとしっかりトイレにするようになることも普通にあります。
今まではおしっこをあちこちするから井草ベットを置けなかったけど、ちゃんとトイレにするようになったから井草ベット置いてみようかな?など成長によって行動変化がある場合もありますので日々の変化にも目を向けてみてください。
ケージサイズも小さくなることが考えられますので、「動きにくそうにしている」「なんかケージ小さくない?」と感じた時は、思いきってケージを大きくするのもありです。
性格別レイアウトの工夫
性格によってもレイアウトが変わってきます。
「活発で元気な子だからものが多いとストレスを感じるかもしれないから、必要最低限のものだけにしよう」、「怖がりな子だからケージの中にハウスは置いてあげたいな」など、性格によって置くものを判断しましょう。
「うさぎのいたずら」として有名なのが「ケージを噛んでしまう」ことです。かまってほしい、遊んで、出して、お腹減ったなど、うさぎさんなりの感情表現です。ケージを噛む行為は、歯のトラブルにもつながるので、見ないフリはせず必ず対策をするようにしてください。
あくまで一例ですので個体差によって行動はさまざまです。その子を尊重することを第一に考え、対策を考えてみましょう。
成長や性格によってもレイアウトが変わるぞ。
子供の頃はトイレを覚えてなかったのに、大人になるとトイレを理解することも普通にあるんじゃ。
レイアウトも定期的に見直して、うさぎさんにとっても最適解を探すんじゃ。
まとめ
ケージレイアウトはの基本はお教えした3つが基本です。
うさぎの習性を理解するとレイアウトは意外とシンプルで良いということがわかります。
あれこれ配置しておしゃれにするのは人間のエゴでしかありません。誤飲・誤食の原因になるものはできるだけ排除し、あくまで「うさぎさん目線」で、あった方が便利であれば置くようにしましょう。
成長や性格によっても定期的に見直す必要もありそうです。行動変化がある場合もありますのでよく観察し、正しいレイアウトはどれかうさぎさんと会話してみましょう。レイアウトによってうさぎの安心や健康にもつながりますので、まずはシンプルに、後からゆっくりコロコロ変更していきましょう。
いかがじゃったかの?あれこれ置いてあげたくなる気持ちもわかるが、うさぎさん目線で考えてあげることが大切じゃ。レイアウトはうさぎさんによってさまざまじゃ。その子に合った配置で安心できる空間作りをしてあげるんじゃな。